川崎のぼる 死神博士は、最初で最後?の怪奇コミック。
今回紹介する漫画の作者はあの巨人の星の作者、川崎のぼるさんの作品です。
それも怪奇スリラー?(・_・;
あの巨人の星から怪奇スリラー物って想像できませんよね?
この作品を手に入れたのは何年か前…
とある古本屋さんの怪奇コーナーの棚で見つけました。
初めは楳図かずおや日野日出志の怪奇物を探してたんですが、その怪奇物の棚に川崎のぼるさんの作品があったのでびっくりしたことを覚えています。
さて?
川崎のぼるさんが手がけた最初で最後の怪奇スリラーは果たしてどんな物でしょうか?
それでは作品紹介です。
作品名は死神博士
作者は川崎のぼる
1967の作品
掲載雑誌は週刊少年サンデー
出版社は秋田書店
サンデーコミック
時は現代、場所は、東京郊外にある古ぼけた奇妙な洋風の館に住む一人の男の不気味な笑い声から物語は始まる。洋館に住む一人の男、名を神谷博士と言う。かれは13年前、仲間とともに孤島にある宝物を探しに行ったのだが、仲間の裏切りに会い宝を奪われ殺されかけた。神谷博士が裏切った仲間達をあらゆるトリックで追い詰めていく物語。
この作品を楽しむための面白ポイントの紹介。
面白ポイント1
当時は、まだ漫画単行本の市場が確立しておらず、(小学館や講談社がまだ参入してなかった)そこで秋田書店は講談社の週刊少年マガジンや小学館の週刊少年サンデーに掲載された人気作品を収録し、出版社の枠を超えて販売していたのです。
今では考えられませんよね。
面白ポイント2
川崎のぼる最初で最後?の怪奇コミック
川崎のぼるには珍しいジャンルの漫画ですよねー。
ちょっと調べましたが、恐らく怪奇物はこれ1点だけじゃないでしょうか?(もし有ったら教えて下さい)
と、言うわけで、ある意味貴重な作品です。
ちなみに、まんだらけでもビンテージ指定で買取してました。
面白ポイントその3
死神博士といえば。
仮面ライダーは1971の放送だからここからとったわけではない!と思う。
てもちょっと似てるなー(・_・;
最後に館長の読んでみた感想
川崎のぼると言えば、館長にとっては巨人の星があまりにも有名。そんな作者が描いた怪奇物作品だったのでカナリ期待しました。主人公神谷博士が裏切った仲間達を、色々なトリックで追い込んでいく内容は、どこかでみたテレビドラマの枠を出ていません。その上、トリックの種明かしをしていないのはちょっと残念。しかし、絵のタッチは劇画風でしっかり描かれて話の流れは解りやすい。当初から、1巻くらいで終わらす予定だったのか話の内容は中途半端な事はなく、しっかり終わってます。内容よりも川崎のぼるの最初で最後?の怪奇コミックとして、コレクションとして価値があるように感じました。
川崎のぼるさん。
現在は熊本県で絵本作家をしているそうです。
それではまた次回をお楽しみに!
チャオ!
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最近読んだマンガ達。あ、お久しぶりです。
はい。
館長です。
お久しぶりですm(__)m
最近、またなんとなくブログ書きたくなったので書いてます。
いやー。
なかなか続けるの難しいですねー
ホント、ブロガーさん達を尊敬しますわ。( ´ ▽ ` )ノ
さて。
本日は最近読んだマンガの紹介。
先ずはこちら。
バイオレンスカー 炎の鷹 全2巻
永井豪
1978年の作品で永井豪の初期の作品、そして初めてのカーアクション作品。車の形はマッハGOGOGO!を彷彿させますねー。もちろん作品中に沢山の人がおっ死んでる永井先生らしい作品( ´ ▽ ` )ノ
続いてはこちら。
表紙が素敵でしょー
1967年の作品で、川崎のぼるには珍しいホラー作品。色々のトリックが出て来るが、その解説が全くなされていない消化不良の作品。題名と表紙は最高に期待させる!
最後はこちらー
やけっぱちのマリア 全2巻
手塚治虫
1971年の作品、手塚先生、停滞期の作品かな。題名や表紙からやけっぱちのオテンバマリアちゃんの話かと思いきや、意外や意外。性教育を対象にした作品だそうな。でも今の人からしたら??って内容。ラストはちょっと物悲し終わりかたしてる。
と。
言う訳で今回は結構、巨匠の作品を紹介しました。( ´ ▽ ` )ノ
それではまた次回。
あ。
その前に。
最近。
またまたユーチューブなんかして見たいと思ってテストであげてみました。
よかったら見てね。
んでは。( ´ ▽ ` )ノ
魁‼︎マンガ道。
魔太郎が来る‼︎その1
人は自分に無い物を求める生き物なのか?/マンガ図書館の図書紹介
ちょっと、いや、僅かだけど涼しくなってるような気がする今日この頃…
皆さん如何お過ごしでしょうか?
さて。
今回紹介する作品はこちら。
↑ちょっと幻想的なアートを感じさせる表紙ですよね。
田島列島
子供はわかってあげない 全2巻(上下)
2014
モーニング
2015マンガ大賞第2位
内容です。
主人公は高校2年生になる二人の男女。
1人は朔田美波。2年生にして水泳部のエースで性格はS気味。ちょっと天然のかわいいショートヘア。
↑水泳部のエースでアニオタの美波
もう1人は同じ2年生の門司昭平。書道部に所属し、実家が習字教室をしており、ときたま子供達の習字の先生となるアニオタの大人しい男子高校生。
↑習字以外、特になんの取り柄もないと思ってる門司くん。
そして門司くんのお兄さんはお姉さんになってる複雑な?家庭でもある。
出会いは校舎の屋上、2人が好きな共通のキャラクターから親しくなる。
↑魔法少女バッファローKOTEKOが好きな二人、かなりマニアックなアニメキャラクターの様だ…
美波の母親は再婚で実のお父さんに5歳からあったことがなく、その上、行方不明だった。
そんな父親に美波は会って見たいと思う様になっていた。
そこで…
門司くんのお兄さん(今はお姉さん)が探偵をしてる事を知って、実の父親を探して貰うことになった。
美波のお父さんと門司くんのお兄さん(お姉さん)を含めた4人の奇妙な人間関係が物語を複雑に(面白く)させて行きます。
その過程でお互いの存在が気になりはじめた二人…
果たして、美波はお父さんに会える事が出来るのか?
そして、きになる二人の関係はどうなるのか…
読んでみた感想です。
会話や行動する場面で所々に入る現代風?の軽いギャグは画の描写と同じで淡い感じかします。
どうやら作者は親父ギャグを好んで使ってる見たいです。
なぜ?「子供はわかってあげない」なのか?
おそらく…
大人の複雑な事情は子供達には理解できないのは当たり前で、だからこそ軽率な行動や言動を繰り返す。そして自分の欲求に正直な行動をとる。
だからかな?
でもそれは子供に限った事ではないですよね。
美波はスポーツ万能で、あっけらかんな性格。
門司くんはスポーツは苦手なガリ勉タイプ?
なんか、昔のマンガの男女逆バージョンって感じ。
そんなパターンのマンガ、最近良く見かけます。
これも女性の社会進出のせいかと思った私はシッカリ中年なんだと自覚してしまいました。
話の内容は家庭環境の複雑さと、高校生の恋愛を扱ったかなり?ヘビーな内容なんだけど、全く深刻さを感じない画風が寺尾聰の歌の様にさり気なく進行し、結末します、(寺尾聰を知らない方はスンマソン)
この作品は男性より実は女性向けなのかも知れない…
と思ってたら作者さんは女性でした。
あ。
ちょっとビックリ。
最近の。
2巻しかないショートストーリーは内容が濃いものか多いですね。
後に引くってこと。
こんな方におすすめ。
もちろん、田島列島さんの作品が好きな方
やっぱり青春してる方だよね。
好きな人がいる男女(これ全ての人じゃない?)
最後に。
館長も若かりし、数十年前の高校生時代を思い出しました。当時は女性からの告白って夢の夢だったと思ってましたが、今は結構多いのかなー?え?当時からありましたか?あ館長が知らないだけなんでしょうねー。失礼しました。(^_^;)
ちなみに、このブログのタイトルは、全く違う性質を持つ二人が引きあったことから付けたタイトルです。
捕捉です…
作者の田島列島さんは30歳前後の女性漫画家
ショートストーリーが多いです。
この作品はマンガ大賞 第2位でした。
本当に大切な物は何だろう?/マンガ図書館の図書紹介
盆休み、終わっちゃいましたね(-_-)
館長は盆休みは大阪に帰省してました。
大阪の混み具合と暑さは尋常じゃなかったですよねーσ(^_^;)
さて。
今回紹介する作者は人間ドラマを扱った作品。
人生、突っ走ってる時はなかなか自分を振り返る事が出来ませんよね?
でも、人生って面白い物で、どんなに突っ走ってる奴にも必ず自分の人生を振り返る時間って与えられるんです。
その時にどんな決断をするかでそこからの人生は全く違った物になったりします。
さて、
今回はそんな人生を生き急いで突っ走ってる奴が、あるきっかけでフト自分の人生を振り返るお話です…
今回紹介する作品はこちら。
アイムホーム 上下巻
石坂啓
主人公は有能な銀行員だった、名前は家路 久。東大出の彼は有能なエリート銀行員として日々を過ごしていた。しかし、ある出張先のマンションの室内で、七輪を使いモチを焼いていて一酸化中毒となり、記憶喪失となってしまう。何年も前の事は覚えているが、最近の事が思い出せない。彼は離婚をし、再婚しているのだが、前の家庭の事は覚えているが、今の家庭の事が全くわからない。そして徐々に記憶を思い出していくのだが、自分のやってきた事の酷さに愕然としてしまう。はたして彼は記憶を取り戻し、今の家庭を取り戻す事ができるのだろうか…
主人公には最近の記憶がない…
そのため、無意識に前妻の家に行ってしまう事がある。
そして、再婚した妻や子供達の顔が思い出せない。
↑作品中、現在の妻や子供の顔を思い出せないため、仮面を着けた設定となってる。
また、彼は沢山の鍵を所持しているのだが、その鍵が何処の鍵なのかがわからない。
↑何故?こんなにたくさんの鍵を持っているのか自分でもわからない…
上下2巻だけの作品ですが、扱ってる内容はかなり深いです。
やり手の銀行員だった頃は家族を犠牲にするのは当たり前。
欲しいものや欲しい人がいればどんな手を使ってでも手に入れる傲慢な男
現在の妻も親友から奪った様だ…
そんな主人公が記憶喪失となり、自分のやってきた事を見つめ直す。
作者は何を伝えたかったのか?
エリートサラリーマンではあったが、情が薄く、利益の出ない事業者への融資を平気で削る冷淡な男だった主人公。
↑取引先の会社でも経営が悪化すると見るや否や融資を減額させようとする。
そんな男が記憶喪失となり今までの人生を反省するかの様に自分を見つめ直す。
↑少しずつ思い出す自分がやってきた事、しかし余りにも周りに酷い仕打ちをしてきている。
覚えているのは幸せだった頃の自分、そして忘れているのは自己中心的で周りを振り回してきた自分…
お金や肩書きや、いやそれよりも本当に大切な物はなんだったのか?
それを作者は読書に問いかけている様に思う。
もちろん、家庭が全てじゃないし、仕事だけの人生が悪いわけじゃない。
ただ…
館長的には
人間は。
社会人である前に父親(母親)であり、父親である前に大人であり、大人である前に男(女)であり、男(女)である前に人間であり、人間である前に動物であると考えれば、自ずと答えは出て来ると思います。
私達が信望してる資本主義や教育もたかだか数百年?位に出来た一つの考え方に過ぎませんからね。
目先の結果(果実)よりも未来の種の方が大事である。
と、ニーチェも言ってますしね( ̄▽ ̄)
本当に大切なのは何なのか?
これはもう宇宙レベルで考えるべきでは無いでしょうか。
さて。
皆さんはこの作品を読んで何を感じるでしょうか?
最後に館長的には
ラストシーンは意外?そしてもう一つ意外だった事…
ラストシーンは館長が思っていたのとは違ってました!Σ(゚д゚lll)
ちょっと意外でした…
そして、もう一つ意外だったこと、それはこの作者が女性であるという事。
主人公の男性の人生を女性の視点で描いている事。
ちょっと驚いた館長でした。
最後に。
仕事や家庭で、行き詰まった時なんかにオススメの作品です。
きっと自分を見つめ直す答えが見つかります。
皆さんも一度一読アレ!
昭和の用心棒物語/マンガ図書館の図書紹介
おはようございます。
今回は久々の?マンガ紹介です。
それもなつコミ倉庫の本文、
まぢで懐かしいコミックの紹介となってます。(・ω・)ノ
今回紹介する作品はこちら!
殴り屋 全5巻
バロン吉元
マンガの金字塔
1975〜1976
主人公は昭和の香りをまとう硬派?な用心棒 呑舟(どんしゅう)さん。彼は、横浜にあるキャバレーやスナックなど、夜のお店の最終防衛ラインだ。どんな揉め事も的外れな頼みも断る事が出来ない気前の良さと、キャバレー喫茶の察っちゃんに想いをよせる中年男、今日も夜の街が呑舟さんを必要としといる…
こんな男が存在して良かった時代、それが昭和。
元ボクサーで殴られ専門の呑舟さんは、どんな相手の攻撃にも参らない。
↑殴り屋 第1巻、眉間にキズあり、天下御免の向こう傷?バロン吉元氏の作品は顔にキズがある主人公が多い。
でも。
想いをよせるパブバニーの察っちゃんには弱い男。
そして、察っちゃんにも想われている事に気付かない鈍感な男…
懐かしい言葉、ブルジョワとかでてくる。
1970年代に描かれたこの作品は在りし日の昭和の薫りを思い出させてくれる。
主人公 横浜(ハマ)の用心棒 呑舟は元ボクサーで世界チャンピオンまであと一歩とまで勝ち進みながら、あまりの強さから調子に乗って、暴力団と付き合う様になり、最後は暴力団にはめられてボクシング界から追放されてしまう。
もちろん、濡れ場シーンもあるが、昭和ロマンポルノを見てる様でなぜか艶かしい。
↑殴り屋第5巻。最終巻です。呑舟さん、ダイブ男前になりました(笑)タートルネックにジャケットって当時流行りましたよね!腕にもキズがあったんですね〜、ちなみに、身体中キズだらけですわ。
さて、読んでみた感想は…
殴り屋。
っと言う作品は今でも幾つかありますが、もしかしたらこの作品が元祖だったのかもしれませんね。(・ω・)ノ
さて。
この本が発売されたのはちょうど40年前、館長はもちろん生まれてましたが、館長の親世代の時代背景で描かれた作品だと思います。(いまの60〜70歳くらいかな)作品内で出てくる服装や夜のお店なんかはちょっと懐かしい感じがしますね〜
今みたいに、インターネットやスマホが無い時代、もちろん携帯電話もありません。そんな時代に主人公の呑舟さんは地道に、あらゆる事件や謎を解決していく様は、なんか頼もしく思えます。
用心棒?なんて、なんて思うかもしれないが、あの吉田拓郎だって一時期用心棒してたみたいだからそんな時代だったんでしょうね。吉田拓郎を知らない?じゃ話になりませんなー。
話は短編、短編で終わってるので、どの巻から読んでも楽しめますが、最初から読んだ方が呑舟さんと察ちゃん(ヒロイン)の関係の変化がみれて面白いです。
全5巻と短いため時間の合間に読む事ができます。
最終話で、物語が終わり?という感じで終わってません。打ち切りだったのか、作者の気まぐれ?だったかは謎です。
昭和の薫りを思い出したい方、もしくはそんな時代が新鮮に感じれる方にオススメの作品です。