昭和の用心棒物語/マンガ図書館の図書紹介
おはようございます。
今回は久々の?マンガ紹介です。
それもなつコミ倉庫の本文、
まぢで懐かしいコミックの紹介となってます。(・ω・)ノ
今回紹介する作品はこちら!
殴り屋 全5巻
バロン吉元
マンガの金字塔
1975〜1976
主人公は昭和の香りをまとう硬派?な用心棒 呑舟(どんしゅう)さん。彼は、横浜にあるキャバレーやスナックなど、夜のお店の最終防衛ラインだ。どんな揉め事も的外れな頼みも断る事が出来ない気前の良さと、キャバレー喫茶の察っちゃんに想いをよせる中年男、今日も夜の街が呑舟さんを必要としといる…
こんな男が存在して良かった時代、それが昭和。
元ボクサーで殴られ専門の呑舟さんは、どんな相手の攻撃にも参らない。
↑殴り屋 第1巻、眉間にキズあり、天下御免の向こう傷?バロン吉元氏の作品は顔にキズがある主人公が多い。
でも。
想いをよせるパブバニーの察っちゃんには弱い男。
そして、察っちゃんにも想われている事に気付かない鈍感な男…
懐かしい言葉、ブルジョワとかでてくる。
1970年代に描かれたこの作品は在りし日の昭和の薫りを思い出させてくれる。
主人公 横浜(ハマ)の用心棒 呑舟は元ボクサーで世界チャンピオンまであと一歩とまで勝ち進みながら、あまりの強さから調子に乗って、暴力団と付き合う様になり、最後は暴力団にはめられてボクシング界から追放されてしまう。
もちろん、濡れ場シーンもあるが、昭和ロマンポルノを見てる様でなぜか艶かしい。
↑殴り屋第5巻。最終巻です。呑舟さん、ダイブ男前になりました(笑)タートルネックにジャケットって当時流行りましたよね!腕にもキズがあったんですね〜、ちなみに、身体中キズだらけですわ。
さて、読んでみた感想は…
殴り屋。
っと言う作品は今でも幾つかありますが、もしかしたらこの作品が元祖だったのかもしれませんね。(・ω・)ノ
さて。
この本が発売されたのはちょうど40年前、館長はもちろん生まれてましたが、館長の親世代の時代背景で描かれた作品だと思います。(いまの60〜70歳くらいかな)作品内で出てくる服装や夜のお店なんかはちょっと懐かしい感じがしますね〜
今みたいに、インターネットやスマホが無い時代、もちろん携帯電話もありません。そんな時代に主人公の呑舟さんは地道に、あらゆる事件や謎を解決していく様は、なんか頼もしく思えます。
用心棒?なんて、なんて思うかもしれないが、あの吉田拓郎だって一時期用心棒してたみたいだからそんな時代だったんでしょうね。吉田拓郎を知らない?じゃ話になりませんなー。
話は短編、短編で終わってるので、どの巻から読んでも楽しめますが、最初から読んだ方が呑舟さんと察ちゃん(ヒロイン)の関係の変化がみれて面白いです。
全5巻と短いため時間の合間に読む事ができます。
最終話で、物語が終わり?という感じで終わってません。打ち切りだったのか、作者の気まぐれ?だったかは謎です。
昭和の薫りを思い出したい方、もしくはそんな時代が新鮮に感じれる方にオススメの作品です。